最後の一手間が分かる『3分でよくなるデザイン 25年の“気づき”が詰まったブラッシュアップ集』

3分でよくなるデザイン 25年の“気づき”が詰まったブラッシュアップ集

3分でよくなるデザイン 25年の“気づき”が詰まったブラッシュアップ集

著者: 前田高志

概要

デザインの現場で多くの人が直面する「なんとなく変…でも、どこを直せばいいか分からない」という曖昧な違和感。本書は、その正体を的確に言語化し、的確な修正によってデザインのクオリティを劇的に向上させるための思考プロセスを解き明かします。 単なる見た目のテクニック集ではなく、「このデザインは何のためにあるのか?」という本質を常に問いかけ、目的から逆算して改善点を見つけ出すプロの視点が学べます。修正に振り回され、ゴールが見えなくなりがちなデザイナーにとって、自信を持ってデザインを完成に導くための、確かな指針となるでしょう。

本書のポイント

脳内言語化力の高さ

デザインの改善において、「センス」や「感覚」という言葉で片付けられがちな「あと一歩」のクオリティ。本書では、「脳内の違和感」を徹底的に言語化し、ロジカルに解説しています。すでに一定の質が担保された作例をさらに磨き上げる過程が示されているため、プロの思考の核心に触れることができます。

デザインの本質を捉える「情報」と「情緒」という新しい物差し

本書が提案するユニークかつ強力なフレームワークが、「情報(Information)」と「情緒(Emotion)」という2つの軸です。デザインの目的が「伝える」ことである以上、「何を分かりやすく伝えるか(情報)」と「相手にどう感じてほしいか(情緒)」のバランス調整が不可欠です。 本書では100もの豊富な事例を通して学習を進めるうちに、この2軸の考え方が身につきます。すると、デザインをしているときに「情緒が少し足りないよな…」というような思考パターンができるようになり、これまで越えられなかったデザインの壁を突破することができるようになるでしょう。

最後に

小手先のテクニックではなく、デザインを見る「目」そのものの解像度を上げてくれる本書を通じて、プロが持つ「気づきの視点」をぜひものにしてください。日々のデザインワークが、より確信に満ちたクリエイティブな活動に変わると思います。

3分でよくなるデザイン 25年の“気づき”が詰まったブラッシュアップ集

3分でよくなるデザイン 25年の“気づき”が詰まったブラッシュアップ集

著者: 前田高志